2020-12-25

unforgettable_1

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今年も残すところ後少し。
何だか変な年だったなとつくづく思う。

自粛はバスまで伝わり全然釣れない年だった。
ほんと思いもしなかった事が起こり、目に見えない物がこんなにも恐怖と混乱を引き起こすとは。
隕石が降ってくる映画なんかみても、そうそう起こらないだろうなんて思ってはいたが、
今回の事でやっぱり0%じゃないし、もし降ってきたらなんて考えたりする始末。
なんだかな〜。
でも忘れる事が出来ない事柄もあった。

9月19日一人で川に浮いた。
通常なら上流にバウを向け進んで行くのだが、この日は下流に向けて下がって行った。

昔はよく通った馴染みの川なのだが、久しぶりに訪れた川は時折違う風景を見る事となった。
木々は切られ開けていたり、ペヤングのようなウィードが生えていたりと。
切なくなったり嬉しくなったり。

釣り下っていると水位が低かった事も重なりウィード辺り一面に広がり、
これ以上下がれないと判断し折り返し釣り上がる事に。

確か朝8時30頃だったと思う。
唐突に訪れた。

折り返して直の瀬になっている脇の反転流下
流れが緩やかに当たった障害物の上流にキャスト

リールハンドルを回しクラッチをゆっくりと戻した。
まだ動かさない。

ルアーは流れに沿ってゆっくりと障害物に向かった。
これ以上流すと障害物に引っかかる寸前の所でロッドティップを
ヒュンっと煽りワンアクション。

ヒュンヒュンとツー、スリーアクション。
ポーズ。

再度ロッドを煽りヒュンと動かした瞬間。

ガッボッッッ!!

出た!

リールクランクを3度程回し大きく後ろに煽った。
ガッツ!よしノッタッ!と思った瞬間。

重みが一瞬に消えた。
風に舞うラインが大きな青空にそよいだ。

え!?何で?

その直後ルアーを咥えて頭を振る見事なプロポーションの
ブラックバスが宙を舞った。

つづく