2017-07-07
BASS Lure Day
MYOL
辺りは真っ暗、頼りはランタンの優しい光のみ。
頭上のタープから聞こえる雨音を感じながら小刀で流木を削るのであった。
流木を手にした瞬間にボヤッと浮かんだシルエットを頼りに、
一心不乱に小刀を走らす。
何の種類の木か分からないが比較的軟らかい木質だったのもあって
ものの5分位でおおよその形は形成できた。
後は細部に取り掛かる。
口のカップを削り、目を掘り、ウロコまで
ツールボックスの片隅になにげにあった赤いビーズを見つけ、
そのビーズを目の掘り込んだ部分に埋め込んだ。
その後はリグを組みフックを付けた。
フックが付くと一気にルアーへと変化した。
完成までに掛かった時間はおおよそ30分。
こんな短時間で作った物でもしっかりと愛着が沸いた。
当然翌朝こいつでストライクをと期待した。
雨も弱まり空が白けだした時、期待と共に出廷した。
キャスト、多少曲がっているせいかフック気味に飛行した。
着水、ワンアクション、しっかりと首を振り動く。
これは釣れるぞ!と思ったのも束の間。
ルアーは徐々に水を吸い、始めの動きはどこへやら。
長年の経験もあり、それなりに動かす事も出来る。
ロッドアクション、ラインスラック、リーリングアクション。
しかし、キャストの度に段々とストレスを感じだした。
終いには、いつ変えよう とルアーチェンジばかりが脳裏をよぎった。
その時にハッと気がついた。
日頃のルアーのストレスの無さをだ。
時を忘れて長時間プラッギングに没頭出来るのは、
ルアーの完成度が高いからなのだと。